単回帰モデルの最良線形不偏推定量 編
単回帰モデル
単回帰モデルに対する線形推定量の期待値
単回帰モデルの線形推定量に対して期待値を求めると,以下のように式展開される.
単回帰モデルに対する線形推定量の分散
の線形推定量
単回帰モデルの推定量の線形推定量をとすると,この期待値は以下のように求められる.
このが不偏推定量であるためには上記のの期待値がである必要がある.
よって式展開した結果のの係数であるが以下の条件を満たす必要があるが,
逆に条件を満たせば不偏推定量である.
不偏推定量となる線形推定量の中で分散が最小となるものを
最良線形不偏推定量(best linear unbiased estimator; BLUE)と呼ぶ.ここではと表すこととする.
の最良線形不偏推定量を求める
ラグランジュの未定乗数法を用いる.束縛条件に係数をかけて目的凾数と線形結合した式を作成する.
を各変数で微分したものを連立させる.
連立させた式をまとめた式を一つ作る(その1).
連立させた式をまとめた式を一つ作る(その2).
連立させた式をまとめた式を一つ作る(その3).
まとめた式を改めて連立させる.
のを求める
改めて連立させた式を用いて定数を求めていく.
のを求める
求めた定数を用いて,最小となる変数を求める.
これは
最小二乗推定量と同じである.
の分散
の分散を最小とするための変数を用いて以下のようになる.
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